インストール
Rakugan は今のところリポジトリの中にあります。
インストールする配布物はなく、cpanfile に足すものもありません。
チェックアウトを取ってきて、最初に一つだけ用意すれば、あとは ./bin/rakugan だけで足ります。
必要なもの
- Apple silicon の macOS、または Linux。 エンジンはプラットフォーム自身の GPU の仕組みで描きます。 macOS では Metal、Linux では Vulkan で、ウィンドウは Wayland か X11 に開きます。
- アプリを動かす perl 5.40 以降。
classを機能として当てにできるのがそこからです。just rakugan-perlが、固定してある 5.44.0 を取ってきて~/.cache/perl/5.44.0にビルドします。 手元の perl を使うなら、RAKUGAN_PERL=/path/to/perlでその場所を指します。 - PPI。
コマンド自身が使います。
コマンドが動くのは、パスの先頭にある perl です。
macOS のシステム perl には入っています。
入っていなければ
cpanm PPI、またはrakugan/でcpanm --installdeps .です。 - Rust(rustup から)。 コンパイラのバージョンはリポジトリが固定していて、最初のビルドで取ってきます。
- macOS では Xcode の Metal ツールチェーン。 エンジンがビルド時にシェーダをコンパイルするからです。 Linux では代わりに、C コンパイラと、エンジンがリンクするライブラリが要ります。 alsa、fontconfig、freetype、xkbcommon(x11 の分も)、xcb、そして Vulkan のローダとドライバです。
コマンドとアプリで perl を分けているのは意図したものです。
翻訳器そのものは class の出てこない普通の Perl なので、システムの 5.34 でも動きます。
5.40 が要るのはアプリのほうです。
マシンごとに一度
CARGO_TARGET_DIR は、すべてのクレートと、生成されるアプリが共有します。
二度目以降のビルドが速いのはこれのおかげです。
シェルの設定に書いて、あとは忘れてかまいません。
ほかに黙って取ってくるものはありません。
エンジンは同じチェックアウトの中のクレートで、最初にゲートかビルドをしたときに cargo がビルドします。
XS モジュールは、コマンド自身がアプリの perl 向けに ~/.cache/rakugan/door/<バージョン>/ へビルドし、元のファイルが変わればビルドし直します。
コマンド
rakugan/ から実行します。
$ ./bin/rakugan run demo/counter.pl # perl でウィンドウが開く
$ ./bin/rakugan check demo/counter.pl # 受け取れない書き方
$ ./bin/rakugan gate demo/counter.pl --script "click:+1,dump"
$ ./bin/rakugan translate demo/counter.pl # 読むための .pix
$ ./bin/rakugan build demo/counter.pl --release --app # バイナリと .app
run はウィンドウを開き、ファイルを見ています。
保存すればその場で効きます。
check はコンパイラを起動しません。
肝心なのは gate です。
二つの実行を一つのスクリプトで動かし、1 バイトずつ突き合わせます。
build には二つのフラグがあります。
--release は symbol table を落とし、--app はバイナリを macOS のアプリケーションバンドルに包みます。
gate には --fresh <path> があり、実行のたびにその場所を消します。
ファイルやデータベースを持つアプリを、二つの実行とも同じ「何もない」状態から始めるためです。
最初のファイル
use Rakugan;
class Counter {
use Rakugan;
field $count = 0;
method view {
return column(
text("count: $count", size => 34),
button("+1", on_click => sub { $count += 1 }),
spacing => 12,
padding => 16,
);
}
}
run(Counter->new, title => "counter");
そのウィンドウを開いたまま編集して保存してみてください。
ファイルが読み直され、ウィンドウの持っているインスタンスが、値をすべて保ったまま新しい view で答えます。
ビルドすると何ができるか
macOS/arm64 で、共有のビルドディレクトリが温まった状態で測っています。
| もの | 値 |
|---|---|
翻訳器が書く .pix |
0.08 秒、カウンタで約 600 バイト |
| コンパイルしたバイナリ | 53.8 MB |
配るバイナリ(--release) |
11.9 MB |
アプリケーションバンドル(--app) |
11.9 MB |
| 起動してからウィンドウが出るまで | 0.2 秒 |
| ゲート 1 回(エンジンはビルド済み) | 2.8 秒 |
| 全部を 1 回通す(デモ 41 本、二つのツアー、サイト) | 3 分 13 秒 |
バイナリはエンジンと翻訳したアプリを含み、システム自身のライブラリ以外は何もリンクしません。 受け取る人に、perl 5.40 もツールチェインも要りません。
全体が動いているかを確かめる
すべてのデモを両方の実行で動かし、断りの文面を置いてあるファイル、perl が出力した表、そして二つのツアーの完全な例を、すべて確かめます。 要素の表や XS モジュール、エンジンに手を入れたときに通すものですが、手元の用意が揃っているかを確かめるいちばん速い方法でもあります。